今回ご紹介する絵本はこちら(↓)です。

The Snowman (Step into Reading)
- 作者: Raymond Briggs
- 出版社/メーカー: Random House Books for Young Readers
- 発売日: 1999/09/07
- メディア: ペーパーバック
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【対象】
英語の文字がちょっと読める初心者(【特徴】をご参考にしてください)。
英語が母国語だったら、幼児から。
【特徴】
ランダムハウスというイギリスの出版社が出している読む練習のシリーズもので、
STEP1~STEP5まであります。
「The Snowman」は、それのSTEP1のレベルの本です。
英語は1ページにつき、5、6ワード程度。
しかも、過去形ではなく、現在形で書かれています。
絵本だと、だれだれが、なんとかかんとかと言いました~。
どこどこに行ってみました~。
誰と誰がケンカしました~。
というように、過去形が多いと思いますが、
この本は、初心者を意識しているのか、この絵本に出てくる文章のほとんどが、動詞の現在形で書かれています。
例えば、get, run, make, put, add, sneak out, look out, invite,take, jump, という動詞がでてきます。
主語は、James という男の子なので、動詞には、三人称単数の「s」がつくので、上記の動詞には、「s」がついて、
gets, runs, makes, puts, adds, sneaks out, looks out, invites, takes, jumps となります。
基本中の基本の動詞のよい読みの練習になります。
ここで注目したい動詞は、「add」です。
中学英語以上の単語ですが、普通に幼児でも使う英語です。「加える」と学校などでは習います。
この絵本の中では、どのシーンで使われているかと言うと、James君が、作った雪だるまに、鼻をつけたり、目をつけたりするときに、addを使っています。
もうひとつ、注目したいのは、outside, pile, fine, time, invite, inside,の単語です。
フォニックスでいうところの、「サイレントe」です。
例えば、outsideの side。
小学校中学年では、小学校でローマ字読みを習うので、これを、
「シデ」!と読んでしまいたくなります。
でも、英語の場合、最後にeがつくと、その直前の「i」は「アーィ」と読みます。
これらの単語(↓)をよく見ると、最後すべてeで終わっていますね。
outside, pile, fine, time, invite, inside
ですので、太字の「i」は、全部「アーィ」という音になります。
フォニックスの解説をしてしまいましたが、
フォニックスというのは、英語学習教材で人気がありますよね。
でも、経験上、まだ小さい英語学習者にフォニックスを教えても、
いざ、絵本を読むと、フォニックスのことは、すっかり忘れています。
フォニックスを学習している時間だけは、読めるようになるのですが、
そこから別のシチュエーション、例えば、英語絵本を読むなどの、別の活動に移ると、フォニックスの法則なんて、頭から抜け落ちてしまいます。
ですので、
個人的には、フォニックスという法則を教えるのは、早くても小学5年生くらいの、「論理脳」になってからでよく、
それまでに、沢山英語を聞く、音読する、使う、簡単な文章を読む、というように、英語を沢山経験するほうが大事だと思います。
ただ、おうちの方は、フォニックスの知識は持っていたほうが良いと思いますので、こちら(下の方にあります)をお勧めします。
字は普通の大きさで幼児っぽくなく、
かといって、白黒ではなくカラーのイラストつきなので、
つまらなすぎず、
子どもから大人まで使えると思います。
(こちらから詳細確認やご購入ができます↑。)
ちなにみ、小学5年のわが子に「The Snowman」を読ませてみたら、
最後に一言、「怖い話。ゆきだるま、動いたり、空飛んだり、ありえないしぃ。」とコメント。
そうですか…。
「うわ~!ゆきだるまが、お空を飛んでるぅ!私も一緒にお空飛びたーい!」という反応は、子どもが小さいうちの期間限定です。お早めにどうぞ^^。
こちら(↓)も覗いてみてください。