昨日の話とは、真逆の話になりますが...
リンガ・フランカ(lingua franca)という言葉を聞いたことはありますか?
簡単に言うと、「世界の共通語」でしょうか。
今、英語が世界の共通語になってますね。
でも、世界で、一番話されている言語は、英語ではなく、中国語です。10億人が使用しているそうです。
英語は二番目によく話される言語です。5億人が使用しているそうです。しかし、この5億人のうち、半数が、英語が母国語ではない人たちです。
もともと母国語ではないので、英語が母国語にひっぱられて、母国語のなまりがあって当然です。
インド人が話す英語、フィリピン人が話す英語、日本人が話す英語など、それぞれに特徴がありますが、お互いだいたい話す内容が分れば、多少ききとりづらくても、理解しあうことができると思います。ですから、きれいな英語の発音でなくとも理解しあうことは出来るので、なんの問題もありません。
ただ、子どものうちから英語を学ぶよい点は、やはり、耳がよいから、英語の音を上手にマネできるというところにあります。できるだけ、共通語の音に近い音に近づけさせてあげたいものです。
●フィリピンは、バイリンガル教育をしています。小さいうちから、英語を普通に見聞きしているので、英語を使用したり、学習したりということが当たり前だそうです。
実際、娘が受けているベネッセのチャレンジイングリッシュのオンライントークの先生も、ほとんどフィリピン人のようです。多少なまりがありますが、バイリンガルでしょう。
●以前、フィリピン人の20代の方とティームティーチングをしたことがありましたが、彼も流暢なアメリカ英語を話し、バイリンガルでした。小学1年のときから、週に何時間か英語の授業あり、英語で他の教科の授業も受けていたということでした。
●同じくフィリピンの人ですが、彼女とは、同じくティームティーチングをしたのですが、とにかく、何を言ってるのか、推測すらできないくらいすごい訛りがありました。ミーティングをしても、彼女がしゃべっているけど、その英語の単語すら理解するのが難しく、コミュニケーションがとるのが、大変でした…。そして、お互いあまり話さなくなってしまいました…。
●旦那が仕事で外国人と会議をしたとき。
「その外国人が何度もさぁ、ドコメント、ドコメントってというんだけど、なんの意味かわからなかったんだけど、なんだと思う?ときかれたので、
「ドキュメント(document)」じゃない?と答えると、
「え? ドキュメント!? そーなんだ?ドコメントじゃ全然分んないよ。」と主人。
その外国人は、インドの人。でも私には、インドの人が話す英語は、はっきりしていて、分りやすいです。
●最後に、英語が上手な日本人留学生A君から聞いた話。アメリカ留学中のルームメートは中東の学生で、すごい訛りがあるのに、その学生から、「お前の英語は訛ってて、全然下手!オレの英語の方がはるかに通じるぜ。」みたいなことを、堂々とと言われて、唖然としたそうです。そのくらいの「勘違いに近い自信」がうらやましいといっていました。
そうです。どうどうと日本人英語で大丈夫!通じなければ、通じるまでがんばればよいし、他の英語で説明しても言いし、分らないアンタが悪いと思ってもいい。英語は、内容を伝える道具ですからね。
ただし、しつこいようですが、子どもに教えるんだったら、大人がカタカナに変換した日本人英語を教えるより、もともとの英語の音で教えたほうが、後々その子のためにはなると、私は思うんですよね。